浪費OL セミリタイアを目指す

夢は全部バクに食べられた

「エッセンシャル思考」

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GWが終わってしまいました。
充実した時間を過ごせましたか?

 

私は積読を消費するつもりでしたが、結局1冊読んだだけで、他の時間はかなりまったりしていました。

今回読んだ本は「エッセンシャル思考」です。

 

若手の頃は頼まれたことはなんでもやってみて、顔を売ったり、またその経験から自分の得手不得手を理解したり、自分の糧になっていた気がします。

でもある程度ポジションが上がるにつれて、なんでも自分でやることがプラスになるのか疑問を持っていました。

 

エッセンシャル思考は社会人数年経った方におすすめです。

本当に重要なことは1つ2つしかなく、その他のことは痛みを伴うとしても大胆に捨てる、断る、という考え方に触れ、自分は生ぬるかったなと思いました。

私にはいつも大切なことが5つ6つあって、でもそれは「結局何も選んでないこと」と本書に言われ、覚悟を持って少数の重要なことにフォーカスしていこうと考えました。

 

 

エッセンシャル思考とは何か 

エッセンシャル思考とは「より少なく、より良く」を追及する生き方のこと。

仕事ができる人は特に、いろいろと頼まれて作業に忙殺され、結果的にどれもこれも中途半端に終わってしまうことがある。

エッセンシャル思考では、自分の時間やエネルギーを最も重要な仕事に集中して投下し、成果をあげることを目指す。

 

大事なのは多量の瑣末なことを捨て、重要な少数に労力を集中投下すること。

あらゆる方向に1ミリずつ進むのをやめて、これと決めた方向に全力疾走 

エッセンシャル思考の要素

トレードオフ

重要な少数にフォーカスするということは、その選択肢に比べて重要でない選択肢をすべて捨てることを意味する。

100点の選択肢が見えなくても、85点の選択肢を捨てなくてはならない。

 

企業は「顧客、従業員、株主の皆様をもっとも大切に考える」などと言うが、実際的にはそのうち1つしか選べない。

顧客と株主、どちらを取るかといった選択肢を迫られたとき、1番重要なものがどれかを考えておかないと、すべてに対して中途半端な対応となり、結果的にどれも大切にできない。

最優先事項が5個も6個もある時点でそれは何も優先していないことと同じなのだ。

何かに「イエス」と言うことは、その他すべてに「ノー」と言うことだ。

断る

仕事ができる人ほど仕事が集まってくる。

同僚や顧客にお願いされるとつい引き受けてしまうこともあるだろう。

しかし、多くをこなすことよりも、本当に自分がやるべきことで成果をあげることのほうがもっと重要だ。

断った瞬間嫌な顔をされるかもしれないが、衝突を避けて渋々「イエス」と言ったことで何週間、何ヶ月間も後悔することの方がずっと嫌なはずだ。

断るとその瞬間は相手からの好感度が下がるかもしれないが、やるべき仕事で成果を上げていれば相手も文句はないだろう。

そこで断られた仕事は「何でも引き受けてくれる他の誰か」に回る。

そうやって他人に消費され、言いなりになると、自分が本当にやりたいことがどんどんわからなくなっていく。

選ぶ権利を手放すことは、他人に自分の人生を決めさせることだ

手放す

サンクコストという言葉がある。

これまですでにお金や時間を投資したものに対し、「ここで止めるのはこれまでの投資が無駄になるのでもったいない」という理由だけで撤退をずるずる引き伸ばしてしまうことだ。

この判断で継続したところで、利益を生むケースはまれだ。

サンクコストに囚われず、ダメな行動を断ち切るにはどうしたらよいのか?

 

1つ有効な策として「いままだ着手前だったとしたら、この投資を行うか?」を考えることだ。

身近な例だと「この服高かったから捨てるのもったいない…」と思うとき、「いまもしデパートにいてこの服と出会ったら買うか?」を考える。

自分の中のバイアスを排除して判断する。

 

服だったら捨てるのは容易だ、仕事ならどうか。

その場合は本格的に撤廃する前に簡素化してなくなったら困るかを検証する。

毎週提出している報告書、手がかかる割に誰も中身を真剣に見ていない。他の資料でも代替できそうだ。

その場合は一度やめてみてどんな不都合が起こるのかを見てみるのはどうか。

誰も困っていないようなら本格的に廃止すれば良い。

 

形骸化した慣習は削減できる絶好の対象だ。

まずは定型的な業務を撤廃したり、誰にでもできる形にして引き継ぎ、自分の時間を空けよう。 

「やめる」スキルを身につければ、人生はもっとシンプルになる

 

感想

本書の中で、何度も「選ぶこと」について触れられています。

中途半端なイエスをやめて、「絶対やりたい!」か「やらない」かの二択にしよう

絶対にイエスだと言い切れないなら、それはすなわちノーである 

 これらの言葉が胸に響きました。

 

「やる」ことのハードルをもっと高く持ってもいいのかもしれない。

断るのは面倒だし、選択肢を減らすこと(トレードオフを受け入れること)はやっぱりタフだから、どうしても避けたくなってしまいます。

ただ、エッセンシャル思考の前提として、それらの痛みを引き受けてでもやりたいことが何か?という答えは持っていないといけないと思いました。

 

わたしにとってエッセンシャルなことって何だろう?

いまは仕事が楽しいし、好きだけど、このイエスは「絶対やりたい!」かと言われると、即答できないなぁ。

 

ただ、本書で学んだ取捨選択の考え方は仕事に直接活かせるので、まずは仕事に忙殺されている状況から抜け出して、もっと将来を考えられるような時間を大事にしたいと思いました。