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夢は全部バクに食べられた

QED 六歌仙の暗号

今週の読書感想文

 

高田崇史六歌仙の暗号」

 

QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)

QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)

 

 

高田崇史さんの本は前作の「QED 百人一首の呪」以来2冊目。

相変わらず読み応えが半端じゃない…。

 

amazonの紹介文より引用

七福神は呪われている」明邦大学を震撼させた連続怪死事件以来、その研究はタブーとなっていた。しかし、棚旗奈々の後輩・貴子は兄の遺志を継ぎ、論文を完成させようとする。そして新たな事件が!?ご存知、桑原崇が歴史の闇に隠された「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かす。大人気シリーズ第2弾。

 

平安時代に広く信じられていた「言霊」と「怨霊」を軸に

古今和歌集」に込められた意味、「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かしていく。

 

このシリーズでは日本の古典が取り上げられ、多くの神様するのだけれど、

とくに歴史や古典に興味がなくても、好奇心をくすぐられてしまうという

とんでもない啓蒙パワーを持っていると思う。

 

ネタバレ注意で感想を以下に。

 

 

今回の作品では「言霊」と「怨霊」という当時の信仰が鍵になっている。

 

特に衝撃を受けたのは、当時は「言霊」の力が信じられていて、

一流歌人の歌には大きな力があると恐れられていたということ。

当時飢饉は怨霊の仕業と考えられていて、それを鎮めるために

「雨請い」を行い、人質を捧げることもあった。

その中で、天皇から雨請いの名を受けた小野小町は和歌を読み、

雨を降らしたという。

一流の歌人とは一流の言霊使いだった。

 

今の時代、それこそSNSなどで簡単に言葉を発信できるけれど、

昔は思ったことをそのまま口に出すことはできなかった。

だから気持ちを歌に込め、「暗号」とも言える仕掛けまでして歌を詠んだ。

 

作中で数々の和歌に込められた意味を、タタルが時代背景とともに

説明してくれるけど、もはや私たちには推測することしかできない。

もしかしたらこじつけかもしれないし、もしかしたら真実かもしれない。

 

今まで考えていた「和歌=娯楽」というイメージを大きく覆され、

平安という時代の人々の思いにちょっと思いを馳せたりしてみた。

 

こうやって少しずつでも知らないことを知れること、

高田崇史さんの本を読む上での大きな楽しみです!

 

ただ神様も、日本の古典も、各地にある神社も全く知識がないので

名前を読むのも一苦労な訳で、パワーが必要なんですよ…。

少しずつこのシリーズ、読み進めて行きたいです。